始まりは偽彼氏、でも本気の恋




「大我、何度も言ってるとは思うんだけど、私が遅い時は先に食べてもいいからね。作り置きは冷蔵庫にあるから」



かわいい弟を1人にはしたくないから、私もできるだけ早く帰りたいんだけどそうできない時もある。



高校まで遠いし、塾がある日はもっと遅くなってしまうから。



「分かってるよ。僕がお姉ちゃんと食べたいだけだもん」



そう言って幸せそうに笑う弟に胸が締め付けられる。



あぁなんでこの子はこんなにかわいいんだ…!



「ありがとう。でも無理だけはしないでね」



「分かってるよ」



きっと大我は私の心配を分かってくれている。



あまりしつこく言いたくないから、これ以上は言わないようにしよう。



この子はとても優しくて、とても賢い子だから。