「長々と話し過ぎてしまったわね。ごめんなさい」
「い、いえ!私にお聞かせいただいてありがとうございました」
あの時の光輝くんの言葉だけでは知ることが出来なかったことを知れてよかったと思う。
このことは誰に伝えることもなく、私の中で秘めるもの。
彼が私にならと話してくれた、その事実だけを噛みしめて。
「愛莉ちゃん。これからも光輝と乃々香のことよろしくね」
「.....はい」
もうあと何日かすれば、私と光輝くんの偽の関係は終わりを迎えることになる。
そうなったら今までみたいに気軽に出かけることも出来なくなるのかな。
塾は一緒のままだけど、別れたことになるわけだし。
チクリと痛んだ胸には気づかないふりをした。
だって私が決めたことだから。
何があろうと最後のゴールまで突っ走るだけ。



