「光輝はきっとどこかで今も自分を責めてるのよね。自分のせいでお父さんは死んだのだと」
「......!」
やっぱりお母さんは、光輝くんの気持ちを見透かしていたんだ。
「あの頃は特にそう思っていたの。自分が送迎を頼んだせいで、事故は起こって自分が先に救出されたからお父さんは死んだんだって」
そんな光輝くんの姿をお母さんはどう思っていたんだろうか。
愛して生涯を誓った夫は亡くなり、息子は自分を責め続けている。
「あの事故で1番悪いのは突っ込んできた運転手なのにね。犯人の人がどうなったのかは聞いた?」
「.....いいえ」
「亡くなったの。搬送された病院で息を引き取ったと聞いたわ」
「.......」
「後に基準値を超えたアルコール値が検出されて、かなり酔っ払っていてたまたま正面にいたお父さんの車に突っ込んできた」
ただ偶然が重なっただけで、光輝くんが送迎をお願いしたことも、お父さんが送迎したことも何も間違ってない。



