【完】始まりは偽彼氏、でも本気の恋




「でもそんな俺を見て母さんがある言葉を伝えてくれたんだ。父さんが大事にしていた言葉を」



「.....言葉?」



「うん。”男なら自分よりも大切な存在を必ず守れ。もし自分が守られたなら守られたことを誇りに思い、次は自分の大切な存在を守りきれ”それが父さんのモットーだったらしい」



「ハッとさせられたよ。自分を責めてても父さんが帰ってくるわけでもない。だから、俺は自分を責めるのをやめるかわりに決めたんだ。



父さんが愛して守ってくれた愛しい家族を、母さんと乃々香を俺が必ず守るって。父さんみたいにはなれないかもしれないけど、俺なりの方法で守っていくと」



「.....光輝くんは強いね」



それだけの悲しいことがあっても、自分の生き方を間違うことなく守ると決めてそれを実行している。



中学生だった子がそんな考えをできるなんて、当たり前のことじゃない。



きっと光輝くんが、お母さんと乃々香ちゃんのことを大切に想っていることは伝わっている。