残酷すぎる選択。
だけど、お父さんの気持ちを思えばきっとその選択は───。
「明らかに運転席にいた父さんの方が重傷だった。けど、父さんは救急隊員の人に俺を先に助けるように伝えた。
その父さんの頼みを組んで俺を先に救出して、救急車に乗せられた時に俺は意識を手放した」
父として何よりも大切な息子を優先したがったのだろう。
その思いを救急隊員の人も分かっていたからこそ、お父さんの頼みを聞いて光輝くんを先に助けたんだと思う。
「次に俺が目を覚ました時は病院のベッドの上だった。そして母さんから聞いたんだ。父さんが亡くなったこと」
「..........」
どれほどの想いだったんだろう。
自分が目を覚ました時にはすべてが終わっていた。
父が亡くなったという事実だけが残されて。



