チーンと音が鳴って20階へ到着。
その階の1番奥が私達家族が住んでいる部屋だ。
「ただいま~」
既に靴が1足あることを確認して、リビングへと進む。
するとリビングでテレビを見ていたらしい男の子が軽やかな足取りでやってきた。
「おかえりなさい!お姉ちゃん」
「ただいま、大我。遅くなってごめんね」
ギュッと抱きしめると、抱きしめ返してくれて離したくなくなる。
私よりもまだ身長が小さい彼は、7歳下の弟。
私の何よりも大切なもの、人生をかけて守りたい宝物。
この世界の中で誰よりも愛しているし、誰よりも幸せになってほしいと願っている。
いや私の人生をかけて絶対に大我のことを幸せにしてみせる。
この子の未来が何一つの曇りもなく、光り輝いているものであるように。



