始まりは偽彼氏、でも本気の恋




駅で2人と別れて、反対方向の電車に乗る。



萌花と忍くんは家が近くだから、同じ電車で帰るんだよね。



私は家まで電車に乗って1時間かつ、乗り換えもあるから帰るのが結構面倒くさい。



そんな学校を選んだのは私だから、文句言うなって話なんだけど。



帰宅ラッシュの時間で当然座れるはずもなく、1時間立ちっぱなしで何とか家まで帰宅。



スマホで時間を見るとさすがに遅い時間になってしまっていた。



鞄の底から鍵を取り出してオートロックを解除して、受付のコンシェルジュさんに挨拶をする。



大きなエレベーターに乗り込んで、20階のボタンを押して到着を待つ。



こんな立派なマンションに住んでいるなんて、他の人からうらやましい対象に入るのだろうか。



私には何の意味もないけれど。