【完】始まりは偽彼氏、でも本気の恋




「なぁなぁ、さっきからずっと気になってたんだけど、成瀬くんはどこの高校に通ってるんだ?」



ずっと黙って話を聞いていた忍くんが声を上げた。



さっきまでは萌花が主導で話をしていたから、割り込むことができなかったんだろうな。



忍くんも話したい人だけど、萌花が話している時は絶対に邪魔しないから。



「そういえば言ってなかったかな。道里高校だよ」



サラッと彼が告げた言葉に、忍くんだけじゃなくて隣の萌花も目が点になっていた。



「................」



開いた口がふさがらないといった状態で、言葉を発せる状況ではなくなっていた。



そりゃあさらりと言われることではないよね。



普通の日だったら制服を着ているから見た時点で分かるけど、今は夏休みだから私服だもんね。