【完】始まりは偽彼氏、でも本気の恋




「で、隣で照れてる愛莉は成瀬くんのどこを好きになったの?」



「.....っ」



まさかの矛先がこちらに向けられた。



これは絶対に答えないと突っ込まれる。



それに彼はさっき私のことを助けてくれたし、もう今の私は本当に光輝くんのことが好きだから。



恥ずかしいけど、自分の想いをしっかりと伝えたいと思う。



「優しくて、温かいところかな」



ありきたりと言われるかもしれないけど、彼はとてつもなく優しいんだ。



人のことをよく見ているし困ったときは誰よりも早く手を差し伸べてくれる。



そして彼の優しさはとても温かい。



その温かさに包まれたら泣きたくなるくらいに、切なくて嬉しい気持ちになるんだろうな。



「へぇ。愛莉がそんなことをあたしの前で言うなんてねぇ?」



ふと前を見ると、萌花がにやにやしていた。



これは何を言ったとしてもからかわれるパターンなのは目に見えている。