【完】始まりは偽彼氏、でも本気の恋




「成瀬くんから愛莉に告白したの⁉︎」



「そうだよ。俺から塾の帰り道で伝えたんだ」



「わぁ素敵!成瀬くんは愛莉のどんなところに惹かれたの?」



目をキラキラに輝かせている萌花に何を言っても無駄なことは知っている。



だけど、その成瀬くんの隣に本人がいることを忘れていないだろうか。



このむず痒くて、恥ずかしい気持ちを察してほしい。



今は偽の関係だけど、私個人としては光輝くんが好きだと気づいてしまったという初歩の状態なんだよ。



「一言で言うと優しくてでもまっすぐに努力しているところかな」



誤魔化してもよかったのに、はっきり答えた言葉が聞こえて顔に熱が集まるのが分かる。



偽の彼氏だから嘘に決まってるのに、顔が熱くなるのがとめられない。



きっとこんな質問が来ることも想定して、答えを用意してくれていただけ。