【完】始まりは偽彼氏、でも本気の恋




みんなが頼んだドリンクがそれぞれ到着して、ようやくゆっくり話せる時間がやってきた。



ここから萌花による尋問タイムが始まるかと思うと緊張する。



「で、改めて聞くけど愛莉と成瀬くんは同じ塾に通ってるんだよね?」



「そうだよ」



「先に愛莉が通ってて、俺が去年の冬に通い始めて出会ったんだ」



これは紛れもない事実。



「その時に初めて出会ったわけでしょ?どんな出会いだったの?」



そう言われて、光輝くんとの出会いを思い返す。



あれは確か───



「光輝くんが初めて塾に通う日だったかな。迷ってたところに私が声をかけたから」



寒い冬の日で、早く教室に行こうと思っていた時に、スマホ見ながらキョロキョロしてる光輝くんを見かけたんだよね。



「そうそう!建物内が広くて迷ってる時に愛莉に声をかけてもらってとても助かったんだよね」