始まりは偽彼氏、でも本気の恋




私の家から高校までは電車を乗り継いで1時間。



その学校の近くにある忍くん家は、私からすると少しだけ遠い。



それでも毎日学校に通っているわけだし、問題ない距離だ。



「なら、その日で決定ね。時間とかはまた近くなったら決めよ」



「オッケー!先生方、よろしくお願いします!」



忍くんがふざけた様子で頭を下げたら、スパンっと気持ちのいい音で萌花に頭を叩かれていた。



それに対してまた忍くんが言い返して、萌花が言い返してみたいな展開に。



....これが夫婦漫才にしか見えないのは私だけ?



そんな2人をよそ目に頼んでいたドリンクが到着して、みんなの前に置かれた。



飲む前からおいしそうな香りが漂っていたけれど、飲んでみたらおいしすぎてびっくりした。



本格的な雰囲気だったから少し苦いのかなと思ったけど、そんなことはなくてかなり飲みやすい。