「愛莉、今日は楽しかった!俺のわがままに付き合ってくれてありがとう」
「私の方こそ、ありがとう。とても楽しかったよ」
同年代の男の人と2人で出かけてこんな楽しい時間を過ごせたのは初めて。
ずっと今までこんなことしてこなかった人生だから。
「愛莉からそう聞けてよかった。良い思い出になった?」
「もちろん!光輝くんの良さを改めて知れたよ」
元々、彼は良い人だということはもちろん知っていた。
だけど偽彼氏彼女として今日1日デートをして、改めて彼の奥底にある良さを身に染みて分かった。
「それはよかった。じゃあこれも受け取ってくれる?」
「えっ、これって....」
目の前に突如差し出されたのは確かお土産コーナーにあったイルカの小型ぬいぐるみのキーホルダー。
しかもそれは私が自分用に買おうか迷っていて、結局やめたもの。



