【完】始まりは偽彼氏、でも本気の恋




それから改めて彼と回っていなかったスペースを回った。



この水族館にしか展示されていない生物がいたり、光輝くんが意外な豆知識を披露してくれたり。



本当に時間が過ぎるのがあっという間で全てを見終わると最後にお土産コーナーに寄ってから水族館を出た。



お土産コーナーでは色んなグッズが売っていて迷ったけど、大我にはノートとシャチのキーホルダーを買った。



大我は動物好きで、シャチと羊が一番好きらしいから。



水族館を出ると当たり前だけど日が沈んでいて、暗くなり始めていた。



今は夏だから何も見えないほど暗くないけど、もう夜の時間帯であることを示していた。



──未だ私と光輝くんの手は繋がれたまま。



もう帰るだけだから手を放す必要があるのに、どうやって放せばいいのか分からない。