【完】始まりは偽彼氏、でも本気の恋




「でも、まだ一緒にいてもいい?」



「.....!私も同じこと考えてた」



「よかった。じゃあ改めて」



照れたように笑う君から、自然に差し伸べられた手をとる。



「.....こちらこそ」



また彼の温かさが手を通して伝わってきて、心も温かくなる。



どうしてだろう、私は....この手を離したくない。



それどころかこの時間が終わってほしくないと思っているくらい。



「じゃあ次はアマゾンエリアからだ。行こう」



「うん!」



あと2時間足らずでこの水族館は閉演時間を迎える。



そしたら私と光輝くんのこの時間は終わりを告げてしまう。



そのことがどうしてこんなに悲しいと思うのか、寂しいと思うのか。



彼に繋がれた手に少しだけ力がこもると、彼も握り返してくれたと思うのは都合のいい妄想?