【完】始まりは偽彼氏、でも本気の恋




むしろこんなにストレートに人のことを褒められる光輝くんの方がすごいと思う。



「そんなことないよ。愛莉はすぐに洋太が迷子だって分かったの?」



「直感だったけどね。小さい頃は大我も迷子になることがあったから、何となく思ったんだ」



今よりも大我が小さかった頃は、気を付けていたつもりでもはぐれてしまうことがあった。



その時は他の人に助けてもらったり、何とか自力で見つけることができたけど、心配心配でたまらなかった。



もしかして誘拐されたんじゃないか、何か危険な目に遭っているんじゃないか。



嫌な考えばかり浮かんできて自分の不甲斐なさに腹が立って、どうすることもできなくて。



だからあのご両親の気持ちが私にも分かる。



姉が弟を想う気持ちと、親が子どもを想う気持ちは違うのかもしれないけど。