「本当にありがとうございました」
ご夫婦は何度もお礼を言ってくれて、こちらがたじたじとなってしまった。
それから少しだけ軽く会話をして、最後は3人の姿を見送った。
お父さんとお母さんと手を繋いで嬉しそうな洋太くんの姿を見て、心が温かくなった。
きっと彼はあの素敵なご両親からたくさんの愛を注がれてすくすくと育っているんだろうなと感じた。
本当に温かくて愛情にあふれた理想的な家族。
本来、”家族”ってこういうもののことを言うんだよね。
そんなことを考えた時に、ふと胸のどこかが痛んだことには気づかないふりをして。
「無事に合流できてよかったね。ただ一緒にいただけだったけど、俺も幸せもらった気分だ」
「本当だね。洋太くんの笑顔を見ることもできて、私も嬉しかった」
「こうなったのも愛莉のおかげだよ」
「私の?」



