【完】始まりは偽彼氏、でも本気の恋




洋太くんが私と光輝くんに目線を向けてくれたので、何となく頭を下げる。



すると洋太くんと手を繋いでお母さんとその光景を見守っていたお父さんが、こちらへ来てくれた。



改めて見ると美男美女という言葉が似合う綺麗なご夫婦だ。



洋太くんもかわいらしい容姿をしているけれど、このお2人の遺伝子を受け継いでいるのなら納得。



「本当に洋太のこと、ありがとうございました。あなた達のおかげで無事に洋太を見つけられました」



90度近く深く頭を下げられて、私達も戸惑ってしまう。



「いえ、とんでもないです。私達は一緒にいただけですから。全ては洋太くんのおかげです」



だってご両親とはぐれていたのに、洋太くんは私達の前で一回も涙を見せなかった。



いくら距離を縮められても他人である私達に気張っている部分があったんだと思う。