【完】始まりは偽彼氏、でも本気の恋




「....あの、私達に何かご用でしょうか?」



急いでいるくせに頭の中で悶々と考えてしまって、前にいるご夫婦は戸惑っている表情をしている。



いきなり知らない人に大声で声をかけられたら普通、ビビるよね。



「いきなりすみません。人違いだったら申し訳ないのですが、もしかして洋太くんのご両親ですか?」



「...そうですが。失礼ですが、どなた様ですか?」



と言われて、いきなり名前も名乗らずに息子さんのことを聞いた私は不審者に思われている可能性もあるのだと気づいた。



私が一方的に知っているだけなんだから、相手方からしたら誰だよあんたという感じだよね。



「失礼しました!私、島愛莉と言います。イルカショー後迷っていた洋太くんと一緒にご両親を探させていただいておりました」



「まぁ、そうだったんですね!私達も洋太を探していたんですが、なかなか見つからなくて....」