「愛莉、その子は...?」
私のそばにいる小さな男の子を見て、小声で話しかけてきた。
「おそらく迷子だと思う。暑い中、1人でいたから」
まだ迷子だと確定したわけじゃないけど、状況から見てショーを見終わって動き始めた時に人混みに流されて離れてしまったという感じかな。
「ねぇ僕。パパとママと一緒に来たの?」
しゃがんで、目線が交差すると彼は初めて私の目を見てくれた。
とても綺麗で純粋なビー玉みたいな瞳。
「.....うん。でもはぐれちゃった....」
「そっか、寂しいよね。じゃあお姉ちゃん達も手伝うから、一緒にパパとママを探そう?」
きっとこの子はあの暑い中で、ご両親が迎えに来てくれるまで待ち続けるつもりだった。
だけどそんなことをしたら体が壊れてしまうし、自分からご両親を迎えにいけばいんだ。



