でもいきなり見知らぬ人に声をかけられたら怖いと思うから、なるべく優しく怖がらせないように。
「ねぇ僕。このまま外にいると暑いんじゃないかな?」
近づいて声をかけてみても、周りにこの子の両親と思われるらしき大人は見当たらない。
「...暑い」
か細い声でその一言だけ発した男の子は、かなり日光を浴びていそうな感じがする。
「暑いね。せめて涼しいところに行こっか?」
このままこの場所に居続けたら、間違いなくこの子は熱中症になる。
だから何とか日陰に移動させたい。
「.........」
言葉は発さなかったけど、こくりと頷いてくれたから彼の手を引いて、日陰へ連れていく。
その途中で自販機で水を買って、その子にあげるとおいしそうに飲んでくれて一安心。
そこに待ってくれていたはずの光輝くんがやってきた。



