「俺達もそろそろ出ようか。まだまだ周れるところあるしね」
「そうだね。ちょうど人もまばらになってきたし」
光輝くんの声掛けにより、座っていた場所から立ち上がって館内へ戻ることに。
まだまだ周ってないスペースもあるから、まだこの楽しい時間は続くと思うと嬉しいな。
残っている人達の流れにのって、館内へ向かおうとしていた時だった。
人の波から外れたところに1人、ポツンと立っている幼稚園くらいの男の子がいるのが見えた。
その子を見た瞬間に脳裏にある可能性が浮かんだ。
「...光輝くん、ごめん。少しだけ待っていてもらってもいい?」
「...?もちろんいいけど、どうかした?」
「ちょっとね。すぐ戻るから!」
人の波をかき分けて、見つけた男の子の元へと向かう。
私の勝手な想像かもしれないけど、あの子の姿が困っているように感じられたから。



