始まりは偽彼氏、でも本気の恋




どこへ歩くのにも小さい子達がいるから、ちゃんと見ていたはずなのに、ダメだな私。



「見えてたか。じゃあ俺が出しゃばる必要なかったかな」



「そんなことない。あの子が走ってきた時は気づいてなかったから」



彼が手を引いてくれなければ、あの子にぶつかってあの子を泣かせてしまっていたかもしれない。



せっかく楽しんできているのに、泣いた思い出になんてさせたくないもんね。



「ならよかった。けど....わがままを1つ言っていい?」



...この状態で?とは思ったけど、うんと頷く。



よろけかかった私を支えてもらった後だから、かなり距離が近い。



気を緩めたら光輝くんの爽やかな香りがしてきて....って私は変態か!



そんなことを考えてしまうくらいの距離感なんだ、今の私達は。