始まりは偽彼氏、でも本気の恋




これは光輝くんに感謝だ。



この水族館は色んなイベントがあるのに、私は全然調べていなかった。



だからマイワシのトルネードも見て普通に次に行こうとしてたら、光輝くんがイベントがあることを教えてくれた。



そのおかげでこんな素敵な景色が見られて大満足。



私1人だったら、イベントを楽しむことなく突っ走っていっていたかもしれない。



「本当にすごかった!次のコーナーも楽しみ」



黒海と書かれた次のスペースへ行こうとして、方向転換をした時──



「...愛莉!」



と名前を呼ばれて、腕をグッと掴まれた。



「な、何...⁉︎」



歩き出そうとしていた足は後ろに引っ張られたことによって、逆方向に傾いた。



少しよろける形になったせいで、後ろにいた光輝くんの体に少しぶつかってしまった。