始まりは偽彼氏、でも本気の恋




また電車に乗って着いたのは、隣町にある水族館。



ここら辺だと唯一の水族館で、派手なイルカショーが有名。



昔に大我を連れて来たことはあるけど、それも結構前だからなぁ。



私自身、久しぶりだから気持ちはワクワクしている。



水族館なんてなかなか来ることはないし、ましてや同級生と来たことはないから。



「光輝くんはどうしてここを選んでくれたの?」



「夏だし涼しいところ行きたいじゃん?でもカフェだと普通だし、せっかくだから思い出に残る場所がいいなと思ってさ」



「ありがとう。とっても楽しみ」



だって光輝くんがわざわざ私のことを考えて選んでくれたのだ。



こんな偽の彼女なんてぞんざいに扱ってもいいのに。



でも優しい彼だから誰であってもそんなことはしないんだろうな。