始まりは偽彼氏、でも本気の恋




さっきすぐに反応できなかったのは、暑かったからじゃない。



ただ.....初めて見る光輝くんの私服姿に驚いたからだ。



白のTシャツに、ちょっと緩めのグレーのセットアップ。



制服じゃない姿は新鮮だけど、想像していた以上に破壊力が強すぎた。



シンプルだけど彼に似合っていて、緩めのセットアップを着ているかわいさもあって。



どう受けとめたらいいのか、分からなくて彼の言葉に反応できなかった。



分かっていたことだったはずだけど、改めて彼の光の強さを突きつけられた感じ。



こんなに眩しくて、手にすることさえ憚られるような光だったということを。



薄汚れた私には勿体なさすぎるくらいの光。



この時に心底思った、まばゆい彼が私の“偽”の彼氏でよかったと。



“本物”だったなら私は自分が許せなかった。