始まりは偽彼氏、でも本気の恋




───どれくらいそうしていただろう。



時間を気にすることなく、ただただ大我を抱きしめていた。



この世界には2人しかいないのだと勘違いするくらいに。



大我から伝わってくる鼓動は早くて、色んな意味でそうなっていることは簡単に察せる。



高校生の私でさえあんな感情的になってしまう。



まだ小学生の大我には嫌すぎるよね。



大我の運動会にだって一度も参加したことがなくて、いつも観に行くのは私だけ。



親子協力型の競技は親がいないから先生とか、私が代われるものなら私がやる。



だけど周りからの目は冷たくて、異端児のように見られてしまう。



その周囲からの居心地の悪さは私が1番よく知っているはずなのに。



私だって6年間ずっと先生と組んできたのだから。



一度もあの人達は私の学校行事に来なかったから。