そんな幼かった大我もいつのまにか強くなった。
ある時から泣かなくなったし、わがままを言うことも無くなった。
きっと、幼かった彼にも気づかせてしまったせい。
私達の家庭は壊れていることを。
こんな環境が幼かった彼を精神的な大人へと急かしてしまった。
「....大我、ごめんね。お姉ちゃん、頑張るから」
腕の中にいる大我をギュッと強く抱きしめる。
こんな頼りないお姉ちゃんでごめんね。
それでも大我の未来は守れるように、精一杯頑張るから。
働けるようになったら一流企業に入って、誰よりお金を稼いであなたがどんな選択でも選べるように。
せめてお姉ちゃんにあなたの未来を守らせて。
小さい頃は辛い思いをしたあなたは、絶対に幸せにならなきゃいけない運命なんだから。



