「お姉ちゃん、どうしたの?」
暑い中ボーっと突っ立っていると、いつの間にか隣にいた大我に声をかけられた。
「...!ごめんね。暑い中、待たせて。帰ろうか」
私ったらこんな暑い中、大我を待たせるなんて最低だ。
とりあえず大我の手を引いて、駅に向かう。
「久しぶりに光輝くんに会えて嬉しかった?」
「うん!やっぱり成瀬さんはカッコいい人だった!」
とても嬉しそうに語る大我を見て少しだけ光輝くんをうらやましく思ってしまう。
これは私の憶測でしかないけど、きっと大我は光輝くんに父性を感じているのかもしれない。
辛かった時、泣いている時、苦しんでいる時、彼に手を差し伸べてくれた人は父親じゃなかったから。
大我自身、父性と言われても分からないと思うけど無意識に求めているのかもしれないと私は思う。



