そしていよいよ文化祭当日。ナオちゃんは別の用事で来れないが、私たちの『世界のスイーツ屋台』は開店早々から大盛況だった。
「みんな準備は良いかい?」アメリカくんが声を張り、みんなで円陣を組む。
「「「「「「「「「「おー!!」」」」」」」」」」
店頭には
日本くんの練り切り。
アメリカくんのドーナツ。
イギリスくんのスコーン。
イタリアくんのジェラート。
ロシアくんのロシアンクッキー。
フランスくんのマドレーヌ。
中国くんの月餅。
韓国くんのホドゥカジャ。
タイくんのカノム・ドゥアンが所狭しと並ぶ。
「よーし、頑張るあるよ!」
中国くんが袖をまくり上げ、笑顔で気合を入れる。
「呼び込みはヒーローの俺に任せるんだぞ!」
「お願いしますねぇ」
タイくんがそう返すと、アメリカくんはすぐさまマイク(拡声器)を取り出した。どこから持ってきたのかは、聞かないでおこう。
「世界のスイーツがここに集結するんだぞ!!練り切りからドーナツまで、君の味覚をグローバルにしちゃうぞ☆」
その声は校庭中に響き渡り、あっという間に生徒たちの視線がこちらに向く。
「おおっ、すげぇ!」
「ドーナツだ!」
「ジェラートもある!」とざわめきが広がり、列がみるみるうちに伸びていった。
「おー。さすがヒーロー。宣伝力だけは本物だな」
イギリスくんが半ば呆れ顔で呟く。
「“だけ”って何だい!?」
アメリカくんが笑いながら道行くお客さん達に小分けパックに入ったスプリンクルを手渡していく。ドーナツのトッピングが余ったんだって。
「いらっしゃいある〜。今なら中国茶もついてくるあるよ〜お得あるよ〜」
中国くんの方では、月餅が山のように積まれ、お客さんが「これ可愛い〜!」と歓声を上げていた。
隣ではフランスくんが微笑みながらマドレーヌを差し出す。
「俺のは優雅さが違うんだ。香りまで食べてほしいね。特にこれは―――」
「フランス、語りすぎて列詰まってる!」とイタリアくんがジェラート片手に叫ぶ。
そのさらに隣ではロシアくんが静かにクッキーを並べていた。
「今日のロシアンクッキー、ひとつだけ“当たり”が入ってるよ」
「え、何の当たり?」
「激辛♡」
とびきり笑顔で口に出した言葉は可愛くない。
「それ、ハズレだよね!!」
「大丈夫だよ、タイくんのは甘いから。ハズレを引いてもタイくんのスイーツ食べたら大丈夫だよ」
「練り切りにはやっぱり抹茶ですね」
日本くんが静かに茶筅を立て始めると、「え、抹茶まで!?本格的すぎる!」とお客さんが歓声を上げた。
「あ、ジェラート売り切れたぞ!」
「追加で作るね!でも冷凍庫の電源どこいったの!?」
「おいイギリス、延長コード貸してくれよ〜」
「なんで俺が!」
「カノム・ドゥアンはね、ココナッツの香りと甘みが特徴なんです。ひと口食べたら、心がสุขになりますよ」
そう言いながら、タイくんが優しく包み紙を手渡すと、お客さんは思わず顔を赤らめた。
「みんな準備は良いかい?」アメリカくんが声を張り、みんなで円陣を組む。
「「「「「「「「「「おー!!」」」」」」」」」」
店頭には
日本くんの練り切り。
アメリカくんのドーナツ。
イギリスくんのスコーン。
イタリアくんのジェラート。
ロシアくんのロシアンクッキー。
フランスくんのマドレーヌ。
中国くんの月餅。
韓国くんのホドゥカジャ。
タイくんのカノム・ドゥアンが所狭しと並ぶ。
「よーし、頑張るあるよ!」
中国くんが袖をまくり上げ、笑顔で気合を入れる。
「呼び込みはヒーローの俺に任せるんだぞ!」
「お願いしますねぇ」
タイくんがそう返すと、アメリカくんはすぐさまマイク(拡声器)を取り出した。どこから持ってきたのかは、聞かないでおこう。
「世界のスイーツがここに集結するんだぞ!!練り切りからドーナツまで、君の味覚をグローバルにしちゃうぞ☆」
その声は校庭中に響き渡り、あっという間に生徒たちの視線がこちらに向く。
「おおっ、すげぇ!」
「ドーナツだ!」
「ジェラートもある!」とざわめきが広がり、列がみるみるうちに伸びていった。
「おー。さすがヒーロー。宣伝力だけは本物だな」
イギリスくんが半ば呆れ顔で呟く。
「“だけ”って何だい!?」
アメリカくんが笑いながら道行くお客さん達に小分けパックに入ったスプリンクルを手渡していく。ドーナツのトッピングが余ったんだって。
「いらっしゃいある〜。今なら中国茶もついてくるあるよ〜お得あるよ〜」
中国くんの方では、月餅が山のように積まれ、お客さんが「これ可愛い〜!」と歓声を上げていた。
隣ではフランスくんが微笑みながらマドレーヌを差し出す。
「俺のは優雅さが違うんだ。香りまで食べてほしいね。特にこれは―――」
「フランス、語りすぎて列詰まってる!」とイタリアくんがジェラート片手に叫ぶ。
そのさらに隣ではロシアくんが静かにクッキーを並べていた。
「今日のロシアンクッキー、ひとつだけ“当たり”が入ってるよ」
「え、何の当たり?」
「激辛♡」
とびきり笑顔で口に出した言葉は可愛くない。
「それ、ハズレだよね!!」
「大丈夫だよ、タイくんのは甘いから。ハズレを引いてもタイくんのスイーツ食べたら大丈夫だよ」
「練り切りにはやっぱり抹茶ですね」
日本くんが静かに茶筅を立て始めると、「え、抹茶まで!?本格的すぎる!」とお客さんが歓声を上げた。
「あ、ジェラート売り切れたぞ!」
「追加で作るね!でも冷凍庫の電源どこいったの!?」
「おいイギリス、延長コード貸してくれよ〜」
「なんで俺が!」
「カノム・ドゥアンはね、ココナッツの香りと甘みが特徴なんです。ひと口食べたら、心がสุขになりますよ」
そう言いながら、タイくんが優しく包み紙を手渡すと、お客さんは思わず顔を赤らめた。



