「話を戻すのですが、その創造主様がお創りになった書物が、何者かによって書き換えられてしまったのです!なので、貴方様があそこで亡くなったのは、書き換えられた故の結末だったのです!」
「そうだったんですか……あの、それならもう一度書き換える事は出来ないのですか?」
過去に戻ることが出来ても、このままでは私はまた十六歳で処刑されてしまう。その結末を変えるためにハルモニアにそう聞くも、彼はフルフルと首を横に振った。
「それは出来ないのです……書き換えはこの世界で行われているので、創造主様が出来ることは無いのです」
「この世界で……?」
「はい。書物自体に上書きが行われているのなら創造主様が自ら手を打てるのですが、書き換えはこの世界の住人が行っているのです。その人物を《侵略者》と呼ぶことにするのです。その侵略者は書物の中に入り込んで、物語を自分の都合のいいように捻じ曲げて貴方様から主人公の座を奪い取ってしまったのです!」
つまり侵略者は、私が主人公の物語に自分と言う異分子を入れて、物語を好きに動かし、邪魔だった主人公を消してしまったらしい。自分がこの世界の主人公になる為に。
「そうだったんですか……あの、それならもう一度書き換える事は出来ないのですか?」
過去に戻ることが出来ても、このままでは私はまた十六歳で処刑されてしまう。その結末を変えるためにハルモニアにそう聞くも、彼はフルフルと首を横に振った。
「それは出来ないのです……書き換えはこの世界で行われているので、創造主様が出来ることは無いのです」
「この世界で……?」
「はい。書物自体に上書きが行われているのなら創造主様が自ら手を打てるのですが、書き換えはこの世界の住人が行っているのです。その人物を《侵略者》と呼ぶことにするのです。その侵略者は書物の中に入り込んで、物語を自分の都合のいいように捻じ曲げて貴方様から主人公の座を奪い取ってしまったのです!」
つまり侵略者は、私が主人公の物語に自分と言う異分子を入れて、物語を好きに動かし、邪魔だった主人公を消してしまったらしい。自分がこの世界の主人公になる為に。

