「そこから、もともと悪かった両国の関係はさらに悪化した。
で、アウローラが神聖国の養子、兄貴のほう――アストルムと婚約して、アドラティオは神聖国を味方につけた」
「アウローラの兄だったイグニスは、それで強力な後ろ盾を手に入れて、俺を王宮から追放。
そこからまあ、色々あって、悠々自適に暮らしてたら――
“テネブラエ王家と共謀してアドラティオ王国を攻めようとした”とかいう濡れ衣を着せられて処刑されたってわけ」
「……私が処刑されたのも、テネブラエ王家の血が入っていたから、ですか?」
「おそらくな。政治的には都合がよかったんだろ、処理しとくには」
「……そうだったんですね。誰かから見れば筋の通った物語でも、私たちからしたら理不尽すぎる……」
言いながら、私はふとハルモニアが語った言葉を思い出した。
「――そういえば、ハルモニアが。
アルビオン皇子と、養子のアルカナ皇女は“もともと存在しなかった”って言っていました。
……回帰前の二人は、どうだったんですか?」
「アルビオンとアルカナ、ね。……確か、俺が処刑される少し前に、婚約してた」
「え……」
「アルカナはペルペトゥス寄りの、レフレクシオとの混血。だから聖力が使えた。“聖女”なんて持ち上げられてたな」
で、アウローラが神聖国の養子、兄貴のほう――アストルムと婚約して、アドラティオは神聖国を味方につけた」
「アウローラの兄だったイグニスは、それで強力な後ろ盾を手に入れて、俺を王宮から追放。
そこからまあ、色々あって、悠々自適に暮らしてたら――
“テネブラエ王家と共謀してアドラティオ王国を攻めようとした”とかいう濡れ衣を着せられて処刑されたってわけ」
「……私が処刑されたのも、テネブラエ王家の血が入っていたから、ですか?」
「おそらくな。政治的には都合がよかったんだろ、処理しとくには」
「……そうだったんですね。誰かから見れば筋の通った物語でも、私たちからしたら理不尽すぎる……」
言いながら、私はふとハルモニアが語った言葉を思い出した。
「――そういえば、ハルモニアが。
アルビオン皇子と、養子のアルカナ皇女は“もともと存在しなかった”って言っていました。
……回帰前の二人は、どうだったんですか?」
「アルビオンとアルカナ、ね。……確か、俺が処刑される少し前に、婚約してた」
「え……」
「アルカナはペルペトゥス寄りの、レフレクシオとの混血。だから聖力が使えた。“聖女”なんて持ち上げられてたな」

