主人公の座、返してもらいます!〜私が本物の主人公だったらしいので華麗に人生を取り返してみせようと思います〜

どんなに矛盾してても、あの手をもう一度取れるなら、なんだってする。

俺は、あの人を守りたいわけじゃない。
きっと、俺が――守られたいんだ。

あの人にだけは、全部見てほしい。
見て、触れて、名前を呼んで、捨てないでほしい。

あの人が「主」でいる限り、俺は“騎士”でいられる。
けどもし――他の誰かを見たら? 俺以外を選んだら?

……嫌だ。

あの目で、あの声で、俺以外を呼ぶなんて――絶対、許せない。

俺にくれた“居場所”を、他の誰かに分け与えようとしたら。

きっと俺は、壊れてしまう。

だから、行く。追いかける。
もう二度と、見失わない。

あの人が何を恐れていても、何を背負っていても――俺だけは、絶対に裏切らない。

ラエティティア。
あなたは、俺の“光”だ。
だから、もしまた名前を呼んでくれたら……

そのときはもう、俺は二度と離さない。

何があっても、誰が邪魔しても。
あの人の手を奪うものがいたら――

俺は、世界を敵に回してでも、消してやる。