慌ててその生物を抱き上げ、弾いてしまった頬を撫でれば、猫のような耳に一角獣のような角、鷲のような翼を持つ自称神獣の彼はそう言った。
「僕は神獣のハルモニアなのです!創造主様の補佐をしているのです!」
「創造主様……ゲネシス様ですか?」
「違うのです!創造主様は創造主様なのです!」
ハルモニアの要領を得ない言葉に首を傾げれば、彼は閃いたように鼻をピクつかせ、私の頬に柔らかい肉球を押し当てる。
「創造主様はこの世界を一から創造された御方なのです!」
「アエテルニタスをですか……?でもそれはゲネシス様が……」
「いえ、その創造神含めた全てを創造した御方なのです!」
「……すみません、私にはよく……」
私の頭が悪いのか、それとも理解することが難しい程彼の話が突拍子もないのか、答えは後者だろう。何故なら私は今、十六年間信じてきたアエテルニタスの神話を神獣の言葉で覆されているのだ。
「いいですか?そもそも、ここは創造主様が創造した書物の中の世界なのです!なので、創造主様の手で創造神ゲネシスが創られ、そのゲネシスがアエテルニタスを造るという神話を創造主様が創ったのです!」
「……ややこしいですね……」
「僕は神獣のハルモニアなのです!創造主様の補佐をしているのです!」
「創造主様……ゲネシス様ですか?」
「違うのです!創造主様は創造主様なのです!」
ハルモニアの要領を得ない言葉に首を傾げれば、彼は閃いたように鼻をピクつかせ、私の頬に柔らかい肉球を押し当てる。
「創造主様はこの世界を一から創造された御方なのです!」
「アエテルニタスをですか……?でもそれはゲネシス様が……」
「いえ、その創造神含めた全てを創造した御方なのです!」
「……すみません、私にはよく……」
私の頭が悪いのか、それとも理解することが難しい程彼の話が突拍子もないのか、答えは後者だろう。何故なら私は今、十六年間信じてきたアエテルニタスの神話を神獣の言葉で覆されているのだ。
「いいですか?そもそも、ここは創造主様が創造した書物の中の世界なのです!なので、創造主様の手で創造神ゲネシスが創られ、そのゲネシスがアエテルニタスを造るという神話を創造主様が創ったのです!」
「……ややこしいですね……」

