学校に到着して、私はおそるおそる教室に入る。
しかしすみれとゆきは堂々と教室に入っていった。
「す、すみれっ!ゆきっ!」
あわてる私とは裏腹に、ふたりはあっという間にクラスメイトに囲まれていた。
「すみれくん!おはよう!」
「ゆきちゃん今日もめっちゃ美白~」
「え、え」
あわあわしているのは私だけで、クラスのみんなはとっくにすみれとゆきと仲良しみたいだった。
不思議に思っていると、
「もーもかっ!!」
と急に後ろから抱きしめられた。
「わわわわっ!?!?」
あまりに驚いてまたも大声を出してしまう。
本日三度目……。
後ろから抱きしめてきた何者かは、ぱっと手を離した。
「ごめんごめん!驚かせちゃった!?」
私の前にぱっと顔を出した男の子は、見たことのない子だった。
明るく人懐っこい笑顔に、短い髪。運動部みたいな爽やかな笑顔で、私の前で「ごめんね?」と手を合わせている。
「え、えっと…?」
だれだろう?どこのクラスの子かな…?
そこにすみれが怒ったようにやってきた。



