〇 学校・校舎裏(放課後) 柱
祐介「……そうだな」
祐介のその一言が、まりなの心に静かに響いた。
彼の口から「そうだな」と出たこと——
それは、ほんの少しでも祐介が前へ進もうとしている証拠。
(祐介は……私と一緒に運命を変えようとしてくれている)
そう思うと、胸がじんわりと温かくなった。
けれど、祐介の表情はまだどこか複雑そうで、まりなを見つめる目には何か迷いが残っているように見えた。
(まだ……全部は言えないのかな)
それでもいい。
少しずつでも、彼の心に入り込んでいきたい——
〇 学校・教室(朝) 柱
翌日、まりなは朝から落ち着かなかった。
(昨日のこと……意識しちゃう)
祐介はどう思ってるんだろう?
あれから、何か変わったかな?
そんなことを考えていたら——
修市「おーい、まりな!」 セリフ
突然、修市が声をかけてきた。
修市「お前、昨日祐介となんかあっただろ?」 セリフ
まりな「えっ、なんで……!?」 セリフ
修市「そりゃ分かるって。お前、めっちゃ気になってる顔してるし」 セリフ
まりな「……っ」 セリフ
図星を突かれて、まりなは少し顔を赤くする。
そんなまりなを見て、修市は楽しそうに笑った。
修市「じゃあさ、もう告っちゃえば?」 セリフ
まりな「!!?」 セリフ
修市「お前ら、どーせ相思相愛なんだし、さっさとくっつけよ」 セリフ
まりな「そ、そんな簡単に言わないで!」 セリフ
修市「いやいや、もう十分時間かかってるし」 セリフ
まりながわたわたと慌てていると、後ろから麻紗子もため息混じりに言葉を添えた。
麻紗子「……確かに、もう決着つけたほうがいいかもね」 セリフ
まりな「えっ……」 セリフ
麻紗子「まりなも、もう気づいてるでしょ?」 セリフ
まりなは、その言葉に思わず息をのむ。
(私は……祐介のことが好き)
(じゃあ、あとは……)
伝えるだけ——?
〇 学校・昇降口(放課後) 柱
まりなは祐介に、意を決してメッセージを送った。
まりな(メッセージ)「放課後、話したいことがあるの。校舎裏に来てくれる?」
送信ボタンを押した瞬間、心臓がドキドキとうるさく鳴る。
(……伝えなきゃ)
そして——
校舎裏で待っていると、祐介がゆっくりと歩いてきた。
祐介「……なんだよ、改まって」 セリフ
まりな「……祐介」 セリフ
まりなは、緊張しながらも祐介の目をしっかりと見つめる。
このまま、この気持ちを——
(伝える……!)
まりなが口を開きかけた、その瞬間——
——ゴォォォォッ!!
突然、強い風が吹き、落ち葉が舞い上がる。
まりな「っ……!」 セリフ
祐介「おい、大丈夫か?」 セリフ
まりなが風に煽られた拍子に、祐介がとっさに手を伸ばし、まりなを支える。
二人の顔が、あと少しで触れる距離——
まりなの胸が、ドクン、と跳ねる。
まりな(心の声)(近い……!)
息を呑んだその瞬間——
祐介「……まりな」 セリフ
祐介が、小さくまりなの名前を呼んだ。
まりな「え……?」 セリフ
彼の目には、いつもと違う真剣な光が宿っていた。
祐介「お前……」 セリフ
祐介「俺のこと、どう思ってる?」 セリフ
まりなの思考が、一瞬止まる。
祐介の声は、まるで自分の想いを確かめようとするような、そんな静かで真剣な響きを持っていた。
(えっ……それって……)
まりなの顔が、じわじわと赤くなっていく。
(ま、まさか……祐介も……!?)
突然の問いかけに、まりなの鼓動はどんどん速くなっていく。
(これって……もしかして……)
今、まさに——
告白の瞬間なの——!?
——次話へ続く——
祐介「……そうだな」
祐介のその一言が、まりなの心に静かに響いた。
彼の口から「そうだな」と出たこと——
それは、ほんの少しでも祐介が前へ進もうとしている証拠。
(祐介は……私と一緒に運命を変えようとしてくれている)
そう思うと、胸がじんわりと温かくなった。
けれど、祐介の表情はまだどこか複雑そうで、まりなを見つめる目には何か迷いが残っているように見えた。
(まだ……全部は言えないのかな)
それでもいい。
少しずつでも、彼の心に入り込んでいきたい——
〇 学校・教室(朝) 柱
翌日、まりなは朝から落ち着かなかった。
(昨日のこと……意識しちゃう)
祐介はどう思ってるんだろう?
あれから、何か変わったかな?
そんなことを考えていたら——
修市「おーい、まりな!」 セリフ
突然、修市が声をかけてきた。
修市「お前、昨日祐介となんかあっただろ?」 セリフ
まりな「えっ、なんで……!?」 セリフ
修市「そりゃ分かるって。お前、めっちゃ気になってる顔してるし」 セリフ
まりな「……っ」 セリフ
図星を突かれて、まりなは少し顔を赤くする。
そんなまりなを見て、修市は楽しそうに笑った。
修市「じゃあさ、もう告っちゃえば?」 セリフ
まりな「!!?」 セリフ
修市「お前ら、どーせ相思相愛なんだし、さっさとくっつけよ」 セリフ
まりな「そ、そんな簡単に言わないで!」 セリフ
修市「いやいや、もう十分時間かかってるし」 セリフ
まりながわたわたと慌てていると、後ろから麻紗子もため息混じりに言葉を添えた。
麻紗子「……確かに、もう決着つけたほうがいいかもね」 セリフ
まりな「えっ……」 セリフ
麻紗子「まりなも、もう気づいてるでしょ?」 セリフ
まりなは、その言葉に思わず息をのむ。
(私は……祐介のことが好き)
(じゃあ、あとは……)
伝えるだけ——?
〇 学校・昇降口(放課後) 柱
まりなは祐介に、意を決してメッセージを送った。
まりな(メッセージ)「放課後、話したいことがあるの。校舎裏に来てくれる?」
送信ボタンを押した瞬間、心臓がドキドキとうるさく鳴る。
(……伝えなきゃ)
そして——
校舎裏で待っていると、祐介がゆっくりと歩いてきた。
祐介「……なんだよ、改まって」 セリフ
まりな「……祐介」 セリフ
まりなは、緊張しながらも祐介の目をしっかりと見つめる。
このまま、この気持ちを——
(伝える……!)
まりなが口を開きかけた、その瞬間——
——ゴォォォォッ!!
突然、強い風が吹き、落ち葉が舞い上がる。
まりな「っ……!」 セリフ
祐介「おい、大丈夫か?」 セリフ
まりなが風に煽られた拍子に、祐介がとっさに手を伸ばし、まりなを支える。
二人の顔が、あと少しで触れる距離——
まりなの胸が、ドクン、と跳ねる。
まりな(心の声)(近い……!)
息を呑んだその瞬間——
祐介「……まりな」 セリフ
祐介が、小さくまりなの名前を呼んだ。
まりな「え……?」 セリフ
彼の目には、いつもと違う真剣な光が宿っていた。
祐介「お前……」 セリフ
祐介「俺のこと、どう思ってる?」 セリフ
まりなの思考が、一瞬止まる。
祐介の声は、まるで自分の想いを確かめようとするような、そんな静かで真剣な響きを持っていた。
(えっ……それって……)
まりなの顔が、じわじわと赤くなっていく。
(ま、まさか……祐介も……!?)
突然の問いかけに、まりなの鼓動はどんどん速くなっていく。
(これって……もしかして……)
今、まさに——
告白の瞬間なの——!?
——次話へ続く——


