結局、恋愛初心者の私がまともに誘えるはずもなく、みんなを巻き込んで遊びに行く事になったんだ。
それを朝早くから来てくれた天毬に伝えるとあからさまに残念がって、今も頬を膨らませている。
どうして天毬がそこまでして私にデートしてほしいのかは分からないけど、伊春君と二人きりはちょっと……私的に良くない。
『――陽依、かっこいいって言ってほしいな。』
あんな事が、あったから。
伊春君はからかうつもりの冗談でああ言ったんだと思うけど、私からしたら冗談で片付けられるほどのものじゃない。
というのも、未だに伊春君のあの言葉といたずらっぽい笑みが……脳裏にこびりついて離れてくれないせい。
忘れようとしても別の事を考えていても、ふとした瞬間に思い出して熱くなってしまう。
そしてまた忘れようとするけど更に思い出しちゃって……と、無限ループに入ってしまうんだ。
だから伊春君と二人きりはまずいと思って、急遽みんなも誘う事に。
『伊春っちたちも一緒っていうのは気に食わないけどー、陽依っちと遊べるなら俺は行くー!』
それを朝早くから来てくれた天毬に伝えるとあからさまに残念がって、今も頬を膨らませている。
どうして天毬がそこまでして私にデートしてほしいのかは分からないけど、伊春君と二人きりはちょっと……私的に良くない。
『――陽依、かっこいいって言ってほしいな。』
あんな事が、あったから。
伊春君はからかうつもりの冗談でああ言ったんだと思うけど、私からしたら冗談で片付けられるほどのものじゃない。
というのも、未だに伊春君のあの言葉といたずらっぽい笑みが……脳裏にこびりついて離れてくれないせい。
忘れようとしても別の事を考えていても、ふとした瞬間に思い出して熱くなってしまう。
そしてまた忘れようとするけど更に思い出しちゃって……と、無限ループに入ってしまうんだ。
だから伊春君と二人きりはまずいと思って、急遽みんなも誘う事に。
『伊春っちたちも一緒っていうのは気に食わないけどー、陽依っちと遊べるなら俺は行くー!』

