四季の守護者たちはとびきりに溺愛したがり。

 その夜、美味しかった夕食をおかわりしお風呂も済ませた私は、貰ったチケット片手に電話をしていた。

 相手はお風呂が沸くのを待っている天毬で、単刀直入に誘ってみる。

 最近は天毬と一日使って遊べてないから、夏休み前に一回はパーッと遊びたい。

 そんな思いでチケットを貰った経緯と合わせて話したけど、天毬の答えはNOだった。

《ごめんね陽依、誘ってくれたのは嬉しいけど……その日、部活で合同練習が合って抜けられそうにないんだ。だから……難しいかも。》

「……そっか。それなら仕方ないね、部活も大事だもんねっ。」

《ほんっとごめん! 多分7月入ったら落ち着くと思うから、7月になったら遊ぼっ! ……あ、でもそしたらチケットもったいない事になっちゃうよね?》

「そうだね……5枚も貰っちゃったから、誰か誘いたいんだけど……。」

 もし天毬と行けたら残り3人は共通の友達を誘うつもりだったから、悩ましい。

 行きたい人に残りのチケットを譲ってもいいんだけど……他に思いつかないし、そうしようかな。