四季の守護者たちはとびきりに溺愛したがり。

 ……――それはきっと、誰かが大好きな自然を守る為になるからなんだ。

 気温が上がって生活できなくなるとか、二酸化炭素が増えるとかそういう問題を阻止する為ももちろんあるだろう。

 でもそれだけじゃなくて……綺麗事だけど、守った先の自然を楽しむ誰かの笑顔を守れるはず。私も季節を感じられる花は好きだしっ。

 みんなと温暖化の事をこまめに考えるようになって、私もありふれた自然を気にかけるようになった。

 だからもし今……そんな自然を壊そうとする人が現れたら、怒ってしまうかもしれない。

 それに結局、自然を守らなければ温暖化に繋がってしまう。

「あなたはどんなお花が好きとかある?」

「私ですか? 私は……」

 唐突におばあさんから質問をされて、返答に口ごもってしまう。

 どんなお花かぁ……今までどれが〜とか気にした事なかったから、難しいな。

 そもそも自然に興味を持ち始めたのもつい最近だし、特にこれが好きってものはないんだけど……言うとすれば、これかな。

「私は……どんなお花も頑張って咲いてくれてるので、どれも大好きですっ。」