四季の守護者たちはとびきりに溺愛したがり。

「ん、もういいよ。お疲れ様、主。」

 そしてその葉っぱを飛ばしながらクスッと初めて微笑んでくれて、不覚にもきゅーんとときめく。

 うっ……可愛いイケメン、恐るべしっ……。

「千冬、来てくれてありがとね。主様もお疲れ……主様、お顔赤いですけど大丈夫ですか?」

「だ、だだ、大丈夫だよ!? ちょっと熱がこもりすぎちゃったかなぁ……あはは。」

 千冬君にドキドキしていたのが顔に出ていたのか、制服姿に戻っている秋君が不安そうに屈んで尋ねてくる。

 だから咄嗟に苦笑いを浮かべてはぐらかすと、秋君はまだ困ったような表情を浮かべながらも笑ってくれた。

「それならいいのですが……何かありましたら遠慮なく言ってくださいね?」

「りょ、了解です……!」

「ふふ、主様は良い子ですね。よしよししてあげます。」

「わっ……!」

 私の返答に満足した秋君が、さらっと優しく頭を撫でてくれる。

 そのおかげで男の子耐性があんまりない私の体中の体温がまた上がってしまい、全てを分かってやっていそうな秋君の意味深な笑顔に膨れたのは……また別のお話。