四季の守護者たちはとびきりに溺愛したがり。

 春休みの時に見た蝶々や熊のフィアスコのように、全体的に黒いもやでできていて形状が定かじゃない。

 でもあの熊よりも大きい、カラスというよりかは鷲みたいなフィアスコにヒュッと呼吸が掠れる。

 に、逃げなきゃ……っ!

『オマエノチカラ、ヨコセ! イラナイ!』

 危険を察知して転びそうになりながらも公園から走って出ると、間髪入れずにフィアスコが追いかけてくる。

 と、とにかくできるだけ逃げて時間を稼ごう……!

 私一人じゃフィアスコを倒す事はおろか、弱らせる事もできない。

 私の力も守護者のみんながいないと発動できないから、みんなに連絡しなくちゃ!

 そう思って走りながら連絡先交換済みのスマホを取り出すも、瞬きをした瞬間にフィアスコに奪われてしまう。

 カラスが木の実を咥える要領でスマホをくちばしで持っているフィアスコに、大きく声を張り上げた。

「か、返して!」

『ナラ、オマエノチカラヨコセ! ジャマナンダヨ、トーチシャノチカラ!』

 力を寄越せって言われても……そんなのどうすれば!