四季の守護者たちはとびきりに溺愛したがり。

 後輩ちゃんから躊躇いなく飛び出た言葉に、「えっ……!?」と動揺が零れる。

 いつの間にできたんだろ、ひよいは応援隊……そもそも、ひよいは応援隊とは……。

 未だ詰め寄ってくる後輩ちゃんを放って、謎の応援隊について考えてしまう。

「……ん? あそこの植木鉢って……」

 その時、偶然視界の端に映り込んだ植木鉢が気になった。

 確かあの植木鉢にはスズランが植えてあってこの前咲いたばかりなのに……もう枯れてる?

「ねぇねぇ後輩ちゃん。」

「何ですか先輩、まだあたしの話は終わってないですよ! というか聞いてましたか!?」

「ごめんね、後でそれはちゃんと聞くから……あの植木鉢なんだけど、スズラン植えてたよね?」

「は、はい。綺麗に咲いてくれたスズランが……って、枯れてる!?」

 ちょいちょいと後輩ちゃんを突っついて教えると、後輩ちゃんも気付いてなかったのか目を丸くして驚いた。

 あの辺りの植木鉢は後で纏めて水やりしようと思ってたのに、枯れてたら元も子もない。

 だから後輩ちゃんと一緒に他の花も枯れてないか駆け寄って確認すると、いくつかの植木鉢の花が既に枯れてしまっていた。