四季の守護者たちはとびきりに溺愛したがり。

 難しい事ではあるんですが、と付け加えてタイマーをセットする委員長さん。

 委員長さんの言った通りポスターもクロスワードも意識しないと見ないしやらない。学級だよりにもそこまで目を通さないから、アナログ的なものだとなかなか記憶に残りづらくある。

 だとしてもどうすれば残るのかな……手の込んだものは時間や金銭面で不可能だよね。

 それは他の委員さんも思っているらしく、教室内にはうーんと唸る声がいくつも零れていた。

「……陽依、少しいい?」

「ん? 伊春君どうしたのっ?」

 だけどその時、隣からちょんちょんっと肩を叩かれた。

 どうしたんだろう?と思いつつ叩いてきた本人、伊春君に耳を傾ける。

 すると伊春君は、他の人にはギリギリ聞こえないような声量で口にした。

「効率的に多くの人に興味を持ってもらう事を目的とするなら、SNSを活用するのはどうかな。」

 SNSかぁ……それならさほど手間もお金もかからないだろうし、今の時代はインターネット社会。現実的な案ではある。

 でもそれだけじゃダメだよね……何か、色んな人の目を引いて『温暖化対策って大事なんだな』って思ってもらえるような何かがいる。