四季の守護者たちはとびきりに溺愛したがり。

「噂には聞いてたけど桜賀君ガチイケメン……本当に同じ人間?」

「童話から出てきた王子様って感じでヤバい、顔面国宝すぎる。」

「あんなイケメンに話しかけられたらあたし死んじゃうかも……。」

 ほ、本当にすごい人気だなぁ……。伊春君のような人を前にして興奮しないほうが無理だとは分かっているつもりだけど、つい圧倒されてしまう。

 でも当の本人は全く気にしておらず、黒板に書かれていく文字を熱心に追いかけていた。

 今日は最初だから4、5月の委員会目標と活動内容の説明だけらしく、要点を書き終えた委員長さんがチョークを置いてくるっと振り返る。

「じゃあまず活動内容の説明からいきます。環境委員では主に花壇整理や落ち葉清掃、ペットボトルや蓋の回収を行っています。これは毎年の業務で、今年もこれらをするんですが……それに加えて、今年は地球温暖化対策を目的とした活動も行っていきたい予定です。」

 え? 地球温暖化対策……?

 唐突に言われたその言葉に、私以外にも首を傾げた委員さんは多く居て。

「どうして今年からなんですかー?」