四季の守護者たちはとびきりに溺愛したがり。

「……あの、私には一体どういう力があるの? 統治者とか、世界の命運を握るとかは聞いたんだけど……いまいちよく分かってなくて。」

「それじゃさっきは伊春っちが説明したから俺の番〜! みんなもいいだろ?」

「くれぐれも主様に変な事を吹き込まないでくださいね、夏生。」

「わーってるって! 俺だって一応守護者だし、ここでふざけるほど捻くれちゃいねぇからよ。」

「……どの口が言ってるんだか。」

 うーん、やっぱり仲が良いかは怪しいかもしれない……。

 伊春君と夏生君は目を離せばすぐに喧嘩をしていそうで、見ているとちょっとヒヤヒヤする。

 そんな私の心配を知らない夏生君は、背中を押して再びソファに座らせると分かりやすい説明を始めてくれた。

「陽依っちは、さっきの伊春っちの説明で異常気象が起きる理由は何となく分かっただろ?」

「う、うん……フィアスコっていう黒い化け物が、環境を壊してるんだよね。」

「そーそー。んで俺ら守護者は異常気象を食い止める為にフィアスコを倒すけど、それだけじゃ異常気象は治まんないわけ。そこで俺らの主こと陽依っちの出番ってわけだ!」