四季の守護者たちはとびきりに溺愛したがり。

「う、うんっ……えっと、四季宮陽依(しきみやひより)って言います! わ、私のことも好きなように呼んでください!」

 またもや膝と額がぶつかりそうな勢いで頭を下げ、自分も軽い自己紹介をする。

 二人の名前はさっきからちょくちょく耳にしてたけど……伊春君と夏生君かぁ、いい名前だな。

 だけど二人って何歳なんだろう? 同い年くらいに見えるけど大人びてる部分もあるから高校生……いや、精霊だから年齢なんてないのかな。

 ……まぁ、それも含めて後から聞けばいいか。今は頭を休めたい……。

 なんて、頭を押さえていると。

「……あ、伊春君の教えてくれた通り主様がいらっしゃってる。」

「主……って、統治者のことか……やっと見つかったんだ。」

 突然リビングの扉がガチャリと開かれて、咄嗟に視線をそっち方向へと動かす。

 ……と、私は思わずびっくりして声を上げてしまった。

「ど、どこぞの王子様……?」

 だって私の目に映っているのは、私服っぽいのを着てるけどキラキラオーラが見える現役王子様みたいな二人。