四季の守護者たちはとびきりに溺愛したがり。

 勝手に深く悩んで私も暗い気持ちになっていると、唐突に両手が温かい手に包まれた。

「……申し訳ありません、隠すつもりではなかったのですが……やはり地球全体規模の話になるので、主様を困らせてしまうと思い……」

「まぁ温暖化問題なんかすぐ解決できるもんじゃねぇし、今はわらわら出てくるフィアスコをぶっ倒していくしかないけどなっ。」

 こっちまで胸を痛めてしまうような切ない表情の春っぽい彼とは反対に、何とも気にしてなさそうな夏っぽい彼がボヤく。

 確かに温暖化は今更止められるものじゃないだろうし、私一人で背負えるものでもない。それこそ神様の力がないと無理な話だ。

 それでも……季節を壊してくるフィアスコっていう存在を許すわけにはいかないん、だよね。話の流れ的に。

 なら、私も手伝いたい。私に季節を正す力が本当にあるのなら、世界の為に活用したい……!

「大体の話は分かったよ。そういう事なら、私にも手伝わせてほしい。」

「主様っ……! いいのですか!?」

「もちろん! 自分の力とかあなたたちのこともまだ分からない事だらけだけど、今は私もやれる事をやりたいのっ!」