四季の守護者たちはとびきりに溺愛したがり。

 それでも何とか夏服の着替えとタオルを持っていって、さっと冷水寄りの温水で流した。

 こんな朝からシャワーなんて久しぶりだなぁなんて思いながらついでに髪も洗って、すっきりした体でリビングに向かう。

「おはよう、お母さん……今日の気温変だよね?」

「陽依おはよう、今日は早いのね……この気温のせいで、かしら。」

「だって夢に熱々のグラタンが出てくるレベルの暑さだよ!? そりゃ起きちゃうって!」

「そんなおかしな夢見てたのね。まぁ仕方ないわよね、夏でも参っちゃうくらいの気温だもの。」

 テレビでニュースを流しながら、一足先にエアコンで涼んでいるお母さんの隣に腰を下ろす。

 チャンネルを切り替えてもどれも今日の気温の話しかしてなくて、結局いつものニュースチャンネルに落ち着いた。

 でもこんな異常気象ならニュースもそればっかりになっちゃうよね、見たかった朝ドラも延期になってるし……。

《4月も始まり新学期シーズンのこの時期に、ここまで気温が上がる異常気象ってありえるんでしょうか?》