四季の守護者たちはとびきりに溺愛したがり。

「説明の前にまずは我々の説明をさせていただきます。まだ私たちの立場も名前も伝えていなかったですし。」

「は、はい……よろしくお願いします!」

 膝に額をぶつける勢いで頭を下げると、彼はふふっと柔らかく微笑む。

 そして慣れているようにソファのすぐそばまで来て、外でもやったように私の前に跪いた。

「私たちは昨今の地球温暖化の結果として生み出された、四季の精霊です。人間ではありません。」

「地球温暖化の結果……?」

「はい。ここ数十年で地球全体の気温は上昇傾向にあり、先ほどまでとは行きませんが暑い時期が徐々に増えています。それは主様も身を持って体験されているはずです。」

 彼の言葉に正直に首を縦に振る。去年も残暑が厳しかったし、冷房なしだとやっていけないくらいの暑さだった。

 社会問題としても多く取り上げられている温暖化は今や身近な話で、省エネ家電や電気自動車がたくさん生産されるようになりつつある。

「でも、それとあなたたちにはどんな関係が……?」

 疑問に感じた事が口を突いて出て、無意識に首を傾げてしまう。