四季の守護者たちはとびきりに溺愛したがり。

 だ、大丈夫なのかな、あれ……。

「さて主様、私たちは先に行っておきましょう。学ばない馬鹿は放っておいて構わないので。」

「そ、そんな事していいのっ!?」

「あいつは体だけは丈夫なのですぐ追いかけてくるでしょうし、心配は無用ですよ。」

 容赦のない春っぽい彼に言われ、気になりながらも小さく頷く。

 本当に放っておいていいのか分からないけど、ここにいてもずっと埒が明かない。

 そんな気持ちからうずくまってる彼に心の中で謝り、入るのもおこがましいマンションのエントランスへと向かった。